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イギリスでジャガイモを食べる

<Potatoes>


ジャガイモの付け合せ

チップス

イギリスの家庭料理では必ずといっていいほど付け合せにジャガイモが出てきます。我が家で一切の炊事を担当しているのは私の義父なのですが、彼の料理の腕には自称グルメの私さえもをうならせるものがあります。彼がジャガイモを調理するときは、冷凍のジャガイモは一切使わず、揚げ油は常に新鮮なものを用い、油はしっかり切ります。そして家族そろってできたてのホヤホヤを食べます。これだったら多少食べ過ぎても胃にもたれることがなく、私などでも安心して食べられるわけです。

作者注:チップスに生のジャガイモを使うときは、必ず事前に茹でるか蒸すかしましょ う。とくに分厚いホクホクのチップスを作るには必須の作業です。我が家のシェ フもそうしております。さもないと、それこそ、オエッ、ときます...。

[写真] 楽しい我が家のある日の食事(チップス、ビーフ、茹でインゲン豆、マッシュルーム)


たまにテイクアウェイで買ってきたチップスが食卓に上ることがありますが、そんなとき私の義父は

I prefer mine...

と必ずつぶやきます。そしてその他一同、神妙な面持ちで彼の料理の腕にひれ伏すのであります。

フリッター

ジャガイモの付け合せはチップスのほかに蒸しただけのもの、皮付きを丸ごと素揚げにしたもの、皮なしで丸ごと素揚げにしたの、油をからめてローストしたもの、そして輪切りに衣をつけて油で揚げたフリッター [fritters] があります。たかがジャガイモの付け合せですが、調理方法はいろいろあって、ジャガイモの素材の味をいろいろな方法で味わっている、というところでしょうか。

[写真] 楽しい我が家のある日の食事(フリッター、コーンビーフのネギ添え、茹でトウモロコシ)


こういう最高級品質のチップスやその他のジャガイモ料理を食べなれてしまったおかげで、私は味覚がすっかり甘やかされて、よそから買ってきたチップスにはどうも寛容になれないのだと思います。

ジャケット・ポテト

パブランチの定番といえばジャケット・ポテト [jacket potatoes] なんてのもあります。日本でベイクト・ポテトとか呼ばれているののジャンボサイズにバター、または何らかのソースがかかったのだと思っていただければそう遠くはありません。

ベイクト・ビーンズ

ジャケット・ポテトにかけるソースで最もイギリスらしさが感じられるのはベイクト・ビーン [baked beans] だと思います。白いインゲン豆の類 [haricot] をトマトソースで煮込んだものです。我が家では義父が激辛党の私と夫のために、チリ入りのトマトソースでベイクト・ビーンを作ってくれて、これがまたうまいのです。缶詰がよく売っていますが、あれははっきり言ってまずいです。やっぱり豆の調理は水で戻すところから始めるのが由緒正しいやり方です(とくに人に作ってもらう場合は)。

作者注: やっぱり豆の調理は水で戻すところから始めるのが由緒正しいやり方です(とくに人に作ってもらう場合は) というのは、あくまでもわがままな作者が勝手にそう思っているだけで、大多数のイギリス人がそうしているという意味ではありません。すべてお手製のベイクト・ビーンズを食べたことのある人など、そういないでしょう。
作者注: 私の辞書(Oxford Advanced Learner's Dictionary )の定義によると、ベイクト・ビーンズは缶入りなのが由緒正しいみたいです。

[写真] 楽しい我が家のある日の食事(ベイクト・ビーン、マッシュト・ポテト、茹でタマゴ、温めたトマト)


ちなみにジャケット・ポテトの「ジャケット」はジャガイモの皮を指します。ジャガイモを皮をジャガイモの上着と見立てているんでしょうね。皮も食べてしまってかまいません。


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